Miki Saito(美術家・絵画・彫刻)インタビュー Vol.6

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インタビュー1

Miki Saito

東京を拠点に活動する美術家。アメリカの美大(Art Center College of Design)で学士号取得。2012年よりワシントンDCで本格的にアート活動を開始。2013年には絵画作品が全米アートコンペで最優秀賞を受賞。海外ではロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンDC、メリーランド、バージニア、台北などの都市で展示し、国際的に活動中。作品は日本の現代美術コレクションのJAPigozzi Foundationに収められている。2014年に帰国し、Japan Times誌、Spoon & Tamago, CelebTV Japanなどのメディアで取り上げられ、注目されている。


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“Gentle Tickle and A Skip”, 2015年。墨とアクリル。130×162cm


Q.アーティスト活動を始めたきっかけは何でしたか?

A.幼少期からずっとアーティストになるって決めてました。でも大学在学中、25歳の時に「ずっとアーティスト以外の道を考えずに来たけど果たしてこれでいいのかな?」と1年大学を休学して、アートと全く関係ない事を1年だけ色々試してみるっていう事をしたんです。

その間はNPOのピースボートに通訳として乗船して世界一周してみたり、3.11が起こってNYで自分のNPO団体を共同創設したり、あとNYのビジネス文化を教える学校で教えたり、保険会社で淡々としたデータ入力のバイト、芸能人の通訳、本当に何でも試してみました。

どれも凄く面白かったのですが、一生続けたいという情熱は感じられませんでした。それで「やっぱりアート!」という強い確信を持って美大に戻ると、いきなり作風も制作態度もガラっと変わり、それが本格的に活動をフル稼働するきっかけになりました。

インタビュー2

Q.制作をしていて楽しいと思う時はどんな時ですか?

A.しばらく集中していると作品の方から語りかけてくる事があって、自己の中で作品との対話が生まれるんです。そういう時はフローを感じて、没頭の深みにハマっていきます。

あと制作していてキリがイイ時にふと息抜きにする作品の自己批評の時間も楽しいです。「ここ、なかなかイイね!」とか「ここ失敗でしょ!」とか「あ!これしたらもっとよくなるんじゃない?」とか1人で脳内対話しています。寂しい人みたいに聞こえますけど、そんな地味な時間も楽しみの一つです。

あと、そんなアトリエでの葛藤や悩みを後々にアーティスト仲間同士でシェアすると、質のある話題へと変化していって楽しいですね

作品2

“It’s Beautiful Here In Fukushima”, 2012年。3Dプリントの石膏とミックスメディア。38×50×38cm

 

Q.自身の体験など踏まえ、日本のアートシーンがこうなったらいいのにということはありますか?

A.日本では「芸術作品を買って家に飾る」という文化が一般的に普及していません。

デザインや工芸品においては深い理解がありますが、わかりにくい現代芸術(抽象的な表現など)は 生活の中であまり身近でないように感じます。

私の作品も実質、購入される方のほとんどは海外のコレクターです。日本には素晴らしい才能を持った現代アーティストがたくさんいますが、飛躍するには厳しい現状です。

国内でもちゃんと評価されるような理解や楽しみが大きく広がっていければいいなと思っています。

アトリエ2

Q.今後のビジョンを教えてください

A.作品を見た鑑賞者の心や感性に影響を与えていけるような魂を感じる作品がつくっていきたいです。

自分が心動かされた凄いアーティストたちの存在はずっと心に残ります。そんな作品をたくさんつくれたら本望です。

それにはもっとメーセージやストーリー性の強いものをつくっていきたいです。

それと東京にいても海外での機会を頂く事は多いですけど、やっぱりいずれは海外に拠点をまた移したいと考えています。

Miki Saito (プロフィールページ)

website: http://mikisai.com
instagram: @mikisaitoooo

 

profile photo  by: Maiko Miyagawa(http://soaring-photo.com/